2015年6月11日に史上45人目の2000本安打を達成した中日ドラゴンズ和田一浩選手。
彼は通算打率でも.303、ホームラン数も315本と驚異的な数字を残しています。
実はプロ入りが比較的遅かった和田一浩選手。25歳でプロ入りし、43歳の達成は最年長の記録となりました。(現ドラゴンズ監督の谷繁元信さんの達成が42歳4ヶ月)
2000本安打達成者は長いプロ野球の歴史でも45名しかいません。和田選手が2000本達成できた秘訣や理由はその打撃フォームにありました。
和田一浩の打撃フォームは真似できない?
和田選手のバッティングの構えは、バットを上段で構え上下に運動させながらオープンスタンスでフォロースルーの大きいスイングが特徴です。
強いスピンがかかりやすい工夫をされた独特のフォームだからこそ打球が伸び、長打力が凄まじいものになっているのです。
実は和田選手が36歳頃、あの松井秀喜やイチローよりもスイングスピードが速く、ボールを捉えた際に高スピンがかかりやすく打球がふわっと浮き上がっていくような伸びる弾道を持っています。
更にスイングスピードが速いという事はボールの見極めも他の選手よりも長くボールを待てるので、シーズン60~90個ほどの四球を選んでいるので通算850個の四球を選んでいます。
ちなみにチームメートでミートの上手いイメージがある大島洋平選手でもシーズンの最大四球は46個とその四球率の高さが分かります。
スイングスピードが速い選手はその傾向があるのか小笠原道大選手も四球を選ぶ技術が高く通算865個、ジャイアンツ阿部選手は現在700個の数字を残しています。
またプロ野球選手を見渡してみても、和田選手のようにバットを上段に構え上下運動しながらオープンスタンスで構える選手は少ないように思います。
パッと思い浮かぶのが元メジャー選手で楽天イーグルスに所属していたケビン・ユーキリス選手でしょうか?
どうでしょう?和田選手よりもバットを極端に上段に構えそうとう独特なフォームだった選手ですが、選球眼がかなり良かったようで、2006年の1打席あたりのピッチャーに投げさせる球数は4,42とシーズンで一番だった事もある選手です。
メジャーでは二桁ホームランをいったりきたりの長打力と2割中盤の打率だったようですが、メジャー通算10年やれた選手なので、自分の体に合うなら理にかなっているフォームだと言えると思います。
もちろん和田選手の人並み外れたパワーとバットコントロールがあるからだと思いますが、あんなに豪快なフォームでも安定した成績を残すのですから凄いですよね(^O^)
打った後のフォロースルーが大きいのでかなり引っ張ったように思える打球もレフト線を切れずにフェアになる打球が特徴的で、右方向に伸びる打球も魅力の選手です。
和田一浩の2000本達成に弱音も
和田選手は2000本安打を達成し多くの方々に祝福されました!
谷繁元信監督を初めかつての戦友西口文也に王貞治さん・・・谷繁監督からは、
「まだまだこれから!」
と言われ、まだ頑張らないといけないと前向きにまた頑張ろうと思ったようです。
しかし和田選手も43歳。正直引退の時期は近いでしょう。フォロースルーの大きいフォームなので外角の抜かれた変化球は腰が砕けたような形になって唯一苦手なゾーンもあります。
年齢と共にこのあたりの対応ができなくなってくると苦しくなってきます。和田選手自身もこんな弱気なコメントも・・
「体は強いと思っていたけど、ボロが出てきた」
2000本安打達成に嬉しい感情はあるものの、2000本までの正直な苦悩も告白しました。
優勝したときの方が嬉しかったと語る和田選手。今年はまだまだ狙える位置にいます。
これからも体との相談もあるでしょうけど、もう一度優勝目指してがんばってほしいですねヽ(・∀・)ノ