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ゲッツーの意味と様々なパターン

ゲッツーとは英語で『ゲットツーアウト』という言葉の略です。日本語で言うと併殺・または重殺ですね。ダブルプレーのことをゲッツーとも言います。ゲッツーには様々なパターンのゲッツーがあります。

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オーソドックスな例が内野ゴロでのゲッツーです。無死か一死の状況でランナーが一塁から順番に埋まっている状態の時に狙いたいプレーです。例えばランナーが1塁にいる場合では打者に内野ゴロを打たせ、ランナーがベースに到達する前にセカンド、ファーストで転送すればゲッツーの完成です。ショートゴロゲッツーは6-4-3(ろく、よん、さん)、セカンドゴロゲッツーは4-6-3(よん、ろく、さん)ダブルプレー!などとよく実況する方が言います。

 

またゲッツーとは1プレーで2つアウトが取れた場合は言っていい言葉です。

例えばランナーがいる場面で打った打球がライナーかフライで野手が直接キャッチした場合は当然飛び出しているランナーはもといた塁に戻らなければなりませんが、これに戻れずボールを送球されたらアウトとなりゲッツーの完成です。

 

三振ゲッツーと言うのもあって、イメージが既に浮かんでいるかもしれまんが、カウントが2ストライクと追い込まれている場面でランナーが盗塁した場面でバッターが三振してランナーも送球アウトとなった場合などは三振ゲッツーと呼びます。

 

ゲッツー崩しという言葉がありますが、これは次の塁へ向かうランナーがゲッツーを完成させる為に野手が送球するのを邪魔するようにスライディングしてゲッツーを阻止しようとするプレーです。

結構これを使う場合には野手が対象の塁へ送球する瞬間と同じくらいのタイミングでやらないと守備妨害と取られ自滅する場合がある上、危険なプレーなので問題となる事もある。ギリギリのタイミングというのは例えばランナーが1塁にいて6-4-3のゲッツーパターンの場合、6(ショート)から4(セカンド)に送球する際にセカンドがボールをキャッチするタイミングと1塁ランナーが2塁ベースへスライディングするタイミングが被るような時に、相手野手にケガさせないよう配慮しながらやるのがマナーです。

 

【悪い例】

1塁ランナーエルドレッドが激しいゲッツー崩し

 

福留のゲッツー崩しに険悪なムード

 

慣れないゲッツー崩しで井端を傷つけ乱闘寸前

 

 

このようにゲッツー崩しは結構際どいプレーで問題発生も起こりやすいです。しかしプロ野球の世界では当たり前になっている所もあるので暗黙のルールとしてある程度見て見ぬフリされる事が普通のようです。

 

それから併殺崩れという言葉があります。これはゲッツー崩れという意味で通じるのですが響きの問題か併殺崩れという言い方の方が多いのですが、例えば無死満塁の場面で内野ゴロを放ち6-4-3のダブルプレーが成功したとします。その間に3塁ランナーがホームへ還ることを『併殺崩れの間に』という言い回しで表現します。

 

ゲッツーシフトという言葉は、言葉の通り内野の守備位置をゲッツーが取りやすい位置にすることです。

基本的にはショート、セカンドがセカンドベース寄りに守り少し前進守備に、ファースト、サードは少しベース寄りの前進守備になることが基本です。

 

タッチアップからの刺殺プレーで2アウトを取ることはダブルプレーと呼ばれ、ゲッツーと言うことは少ないです。

実況などを思い浮かべればイメージしやすいですが「さあ、タッチアップした!あ~っとホームフォースアウト!ダブルプレ~~!」と実況する事がほとんどでゲッツ~~!と実況する事はあまり聞かないと思います。

ゲッツーのイメージは一連の流れでアウトを2つ取ることですが基本的なニュアンスは素早い流れの中で2つアウトを取ると自然にゲッツーと呼びやすいのかもしれません。